ラポールが築けて、話し合いの出来そうな雰囲気も出てきたところで、そろそろ【当惑】の原因が何であるのか、そしてそこからどのような問題提起をすべきなのかを探り当てようにも、探り当てる目安が直ぐには思い付きませんでした…
そこで、「とりあえず、二人でやっていこうという状況なのだから、何かこなれた質の良いツールを使って、自分たち二人の現状を把握しようじゃないですか!」
と、経営の神さま、ことP・F・ドラッカーの「5つの質問」を目安に、自分たちの現状を客観視したり、俯瞰的に見えるところまで話し合ってみようじゃないの、ということを至近の議題を設定しました。
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ドラッカーの5つの質問といえば、企業経営だけでなく、NPOのマネジメントや様々なプロジェクトでも使われる、現状把握の自己診断ツールの一つとなります。
質問の内容は、
・プロジェクト(我々/組織/企業)のミッション(使命/目的/仕事)は何か?
・プロジェクト(我々/組織/企業)の対象(顧客など)は誰か?
・対象(顧客など)にとってのバリュー(価値)は何か?
・プロジェクト(我々/組織/企業)にとっての成果は何か?
・プロジェクト(我々/組織/企業)の計画は何か?
の5つとなり、これらを時間をかけて何度も問い直し、確固たるところまでそれぞれに対して、迷いなく答えられる状態を目指すことが重要で、焦る必要はありません。
むしろ、ドラッカーの哲学を表した以下の言葉のように、《本来的な活動の意味を見出す》ということが最も重要であり、それに付随して見当すべき様々な項目については、そのチャンクに適応したツールがあるはずです。
『組織はすべて、人と社会をより良いものにするために存在する。
すなわちミッションがある。目的があり、存在理由がある
- P・F・ドラッカー -』
これには時間がかかります。
ですがこれを突き詰めたプロジェクトチームは、本当に強い。
誰からどのような質問をされても、既に自分たちでも自問自答した後なので、ベースとなるアイデンティティやポリシーの部分から確固たるものが言葉や態度に表出して、最後に(そして最初から一貫して)見るべき人間性の中核部分も、他者の目から見てガラス張りになるので、信頼を得たり、出会う人からの印象も常に一貫してくるのです。
これは本当に強い。
見る人が見たら、
『足りない部分は補えばいい。経験不足は経験を積ませればいい。
だが、中核となるアイデンティティやポリシーは、他者には作れないものだから、それが最も重要だ』
と理解して、手を差し延べてくれます。
ですから、この5つの質問に、時間をかけて自分自身が嘘偽りなく、不明瞭さ、曖昧さもなく答えられるようになること。
それを一つの目安として、この5つの質問は、プロジェクトやチームの舵取りに、役立つと思います。
ぜひ、何か不明瞭なものをプロジェクトやチームの活動に感じている場合には、この5つの質問を使って、もう一度自分たちが何をすべきなのか、何を学ばねばならないのかを、明示化してみてください。
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