今日、映画を見てきました。CMを見ていると、ファンタジーで、子ども向けかと思っていましたが、子どもには見せられないと感じました。というもの、映画の途中途中に、子どもに見せていい描写とは思えない場面がいくつもあったからです。
今までも、子ども向けの映画で、これはいいのか、と思った描写はいくつかあります。例を上げると、主人公のお父さん(人間ではないです)が惨殺される描写、生き物が爆ぜる、鉄砲をうちっぱなす、戦争(殺し合い)。
その描写に必要性はあるのか、そこが大切だと思います。その血飛沫は、鉄砲をうちっぱなす姿は、人が殺しあう姿は、何のために描いているの、と。描かなければ、その世界が嘘になる、ということもあると思います。ただ少なからず、子どもが見る作品は、それによって子どもの価値観、思考に影響を与えることを考えて、作る必要があります(これはすべての作品に言えることですが)。私が疑問に感じたのは、暴力的な描写のあとに、爽快感があるということでした。構図は敵と味方、ですから味方が勝てばせいせいします。でもそのせいせいした気持ちは、そのまま暴力を肯定する気持ちでもあるのです。
そして、その描写のほとんどは、"子ども向け"や"感動"の言葉の元、かき消されてしまう。実際、そういった暴力的な描写がされていても、子どもにもおすすめ、見せたい、という声を沢山聞きました。でもその描写を子どもに見せても平気というなら、どれだけ子どもたちは暴力的な描写に慣れているんだろうと考えてしまいました。
作品の名前は伏せますが、子ども向けに見えても、先に大人が見るか、情報を集めて一緒に見ることをおすすめしたいです。
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