2008年1月22日

体に負けたくない

 イチロー選手はバットをかれこれ15年同じものを使っています。そのバットを選んだ理由が感覚。持った瞬間に「これだ!!」と強く感じ理由はといわれても、もう理由なんてなかったそうです。それ以来他のバットの感覚が手に残るのが嫌だという理由で、そのバット以外は絶対に握らなかったイチロー選手。それほど感覚を大切にして、些細な変化に神経を研ぎ澄ませているからこそあの記録を叩き出すことが出来ているんでしょう。

 この話を聞いたとき分かる気がしました。自分の職業柄、いろいろな道具を使って作業するのですが、作業しやすい道具としにくい道具があります。手書きで着色するなら水彩かパステル。線を描くなら0.35ミリ。弘法筆を選ばずの逆ですね。パソコンもすっかり自分の使っているものがいい。

 そして、今の私の悩みにもなっているアプリケーション。先日書いたように、にょけたちを描くならGIMPですが、手書きの質感より写真やCG効果を演出するには今のところフォトショが使いやすい。ウェブページを作るにしてもドリームウィーバーに慣れてしまった。そこで悩むのが自分のウェブサイトを何で作るかということ。感覚的にはアドビ社と仕事をした方がさくさく進むのは分かるのですが。でもこれって、慣れているという感覚、つまり体に従っているんですよね。

 私は、感覚も感情もとても大切なものだと思うけれどそれらに決定権を与えるのは嫌だなと思います。孔子でさえ「七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず」と言ったくらいですから。

 そこで大切だと思うのが思考すること。この思考も感情とは一線を画したもののこと。ぐるぐる堂々巡りなものではありません。ぐるぐるしているときは思考が停止しているので。

 それでアプリケーションについて考えてみたのですが、どちらが希望を持てるかなということを基準にしてみました。いわずもがな、前の結論になるわけですが・・・。

 先輩たちを見ているとそれはもう見事に大空を飛び回っている。私はまだ巣のなかで餌を待っているか、飛ぶ練習をしているところ。だから迷っているんでしょうね。Linuxベースで表現している人はたくさんいるのは事実。だからここは一つ意地になってでも修行したいと思います。ってここで非常に感情的なこと言っていますが(笑)でもその意地を通したいって思うことを曲げてやりやすい方へ行くと多分将来表現に支障が出てくると思うので、ここだけは頑張ります。

 頑固かなぁ・・・

 

0 コメント: