あなたの親たちは
日本を工業とサイエンスと
経済で立ち上がらせようと
必死に努力してきた
「人生は短くアートは長い」
という古き賢者の教えを退けて
ひたすら働いた 昼も夜も
だが私たちの人生に
いのちを注ぐものはアート
ちゃいらーと: 年賀状と画用紙。を読んで、ちょうど昨日手に入れた本の中にあった詩と通じているなと感じて面白いなと思いました。私も自分の生涯の生業として表現の道を選びました。幸い両親も心から応援してくれているので安心して勉強していくことが出来ています。上の詩を読んだとき、いろいろな人の顔が浮かびました。私のお父さんも表現の道を歩みたかったけれども、親の反対と諸事情によりあきらめなくてはならなかった人のひとりです。正直、表現力に関して言えば、私はどうもお父さんに敵っていない気がしています。特に文章は本当に美しくて面白い。読んできた文章の量も半端ないので出てくる話の興味深いこと。と、身内びいきかというほどにほめてみましたが直接はなかなか言わないのでたまには。そんなお父さんがあきらめた道を歩む自分。上の文章を読んだとき、親の理解と、この時代に生んでくれたことを改めて感謝しました。
今、心の豊かさを問う声が大きくなってきています。経済復興の中で失われていったもの。そのひとつが表現を楽しむことだったのでしょうか。今日言ってきた雑貨屋さんの店主さんが言っていたことで面白かったことのひとつに、日本の人は自分で何か作るのが好きみたいですね、という話がありました。デザインフェスタの様子を見てもあんなに盛り上がることがすごいことなんだそうです。私は日本でしか暮らしたことがないので実感はありませんがそうだとしたらどれだけの人が戦後復興の中で表現することをあきらめたのでしょう。でも、表現への情熱は消そうとしても消えないものだとも思います。特に愛や喜び、感謝は自然とあふれ、瞬く間に伝わっていきます。バブルがはじけ、お金よりももっと大切なものに目が集まりだした今、きっと素敵な芸術が生まれてくると思います。私の夢のひとつにお父さんの作った物語をアニメーションか映画にすることがあります。いつかお目にかかる日が来るかもしれません。
アートは
あなたのいのちを
子どもたちの
いのちにつなぐもの
今まで何度となく、もうこの世にはいない人から励まされてきました。自分も、自分が死んだあとも誰かの力になりたい。そう思っています。そんな作品を残していきたいなぁ。がんばろう。
出展
人生を輝かせる10のお話 日野原重明 実業之日本社
関連記事
なぜアニメーションを創っていこうと決めたのか
0 コメント:
コメントを投稿