2007年9月5日

男鹿和雄展

 
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 八月末、ジブリの美術を担当していた男鹿和雄さんの展覧会に行ってきました。感想はとにかく作品数が多い、そして舞台一つ一つの細かな書き込みと、光の捉え方が素晴らしく、映画の中では数十秒のためにここまで描くのかと感服しました。トトロで楠木があるところの祠に小さなかわいい色のお供え物があるんですが、今まで気がつきませんでした。そんな気がつかなかったことづくしの展覧会でした。大体展覧会は七割がたふんふんと流し見して本命をみておお~っとなるものだったのですが(すみません)、男鹿さんの作品群はどれひとつとっても見逃せずに、計四時間弱は力いっぱい見てきました。会場から出たときはもう閉館時刻でお昼を済ませていなかったらみんな倒れていたかもしれません。私は今まで(小学校以来)ちゃんとした風景画を描いたことがなく本当はもっと学ぶことがあったんだろうな~と少し悔やまれました。恐らく筆で絵を描く人には必見の展覧会だったと思います。男鹿さんの絵はしっかりとこだわって描き込んでいるのですが決して自己主張が強くなく、常に作品に寄り添って描いている感じを受けました。作品数、質、共に職人さんだなあと思いました。私もこつこつと作っていきたいと思いましたし、作品の伝えたいところを逃さない絵を描いていきたいとも思いました。本当にいい勉強になりました。

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